9/12に「相双ふくしま子供病院」という夢・計画
をネット上で発表してから、「病気の時もそうでない時も子供たちが安心して集える楽園・遊び場」を作りたいという理念を伝えてきました。おかげさまで1週目にFacebookページが5000リーチ、2週目に15000リーチ、計20000リーチ以上の関心を頂きました。
しかし、理念を実現するには資金が必要です。この計画は現時点では国・県・市の交付金や、復興財源、東電損害賠償金などを前提にしていません。公的な病院でありながら、民間資金を念頭においています。
それはなぜか?
公的であること(「おおやけ」のために働くこと)は良いことですが、どうしても前例踏襲、機動性がないという状況に陥ります。これは企画者の、民間病院・公立病院での勤務体験からの実感です。震災前に地元自治体や福島県立医大が計画した小児医療センター(地域周産期センター)計画は、様々な理由から実現しませんでした。
震災後に、役所から新たな計画が生まれることもありませんでした。
それでも日々、新しい生命が生まれ、子供たちが育っています。
この地域の周産期・小児医療体制は数少ない現場スタッフによって支えられていますが、その頑張りにも限度があります。
時間の余裕はそれほどありません。
そこで考えたスキームが(財)相双未来基金を設立(現在、設立準備手続き中)、その基金に全国からの寄付・支援を受ける(応援してくれる人たち、マスコミ・音楽関係・スポーツ関係などを含めて増加中)、そして基金が「夢のある」子供病院を作り上げる、というものです。これが早く進むかどうかは、実現性を信じる人が多いかどうかにかかっています(年内に、財団への寄付受け入れ開始予定)。一方で、現在の危機的状況を補う人材も必要です。
米国のケネディー大統領は就任演説で「Ask not what your country can do for you, ask what you can do for your country.(国があなたに何をしてくれるか、ではなく、あなたが国に何をできるか考えてほしい)」と説きました。自分にできることを始めれば、国は後からついてきます。それが「公的な民間病院」の目指す道です。