「相双(そうそう)地域」は福島県東部の太平洋沿岸部(浜通り)にあり、北側の「相馬地域(相馬市・南相馬市・新地町・飯舘村)」と南側の「双葉地域(広野町・楢葉町・川内村・富岡町・大熊町・双葉町・葛尾村・浪江町」から成ります。東には海、西には南北に走る阿武隈(あぶくま)山地があります。
面積は1737k㎡、人口は182,385人(平成24年10月)。東京電力福島第一原発は大熊町・双葉町に、第二原発は楢葉町にあります。
相双地域は、鎌倉時代から江戸時代まで740年間、平将門を遠祖に持つ「相馬氏」の所領で、その居城は、相馬中村城(相馬市)
でした。戦国時代は北を伊達(だて)氏、南を岩城(いわき)氏と争いました。
国の重要無形文化財である相馬・野馬追(のまおい)は1000年以上続く祭事で、平将門の馬事訓練に由来すると言われます。毎年7月下旬に旧・相馬藩所領の市町村から騎馬武者が集まり、執り行われます。
「大堀相馬焼(浪江町の陶器)」は、江戸時代から300年続く国指定の伝統工芸品です。「なみえ焼きそば」は浪江町で生まれたご当地グルメで2013年「第8回全国B-1グランプリ」で優勝しました。
天然芝グラウンド11面を備えるサッカー日本代表・ナショナルトレーニングセンター「Jヴィレッジ」は楢葉町にあり、震災後~2014年7月まで原発事故対応拠点となっていましたが、現在は日本サッカー協会に返還され、復興準備中です(Jヴィレッジ復興サポートプロジェクト)。また天然芝3面・人工芝2面を備える「相馬光洋サッカー場」が2014年に完成しました(JFA・FIFA提供)。
また、2013年の日本シリーズで東北を沸かせた楽天イーグルスは相馬市と協同した”TOHOKU-SMILE”プロジェクトを牽引し、2014.8.24に「屋内スポーツ施設(テント型ドーム)」の起工式が行われました(野球・テニス・フットサル等)。
交通アクセス:
<鉄道>
JR常磐線(2017年全面復旧予定)が南北に走り、東京~仙台を結びます。
<道路>
国道6号線(陸前浜街道)が南北に走ります(2014.9.15に全面復旧済)。
高速道路である常磐自動車道が南北に走ります(2016年全面開通予定)。
相馬福島道路(東北中央自動車道の一部)が東西に走ります(2017年度開通予定)。
相馬~福島は国道115号、南相馬~福島は県道・原町川俣線が東西に走ります。県道・原町川俣線の八木沢峠には八木沢トンネルが通ります(2015年春に開通予定)。
<港湾>相馬港(相馬共同火力発電・新地発電所、LNG基地)。
<航空>仙台空港=名取市・岩沼市=(相馬市から38km)。