この言葉にピンと来る人は少ないかもしれません。「小児医療」を単に「小児」の問題として捉えるのでなく、胎児〜乳児〜幼児〜学童〜思春期〜成人への「発達」と共に捉え直す考えです。国内でこれを具現化した施設に「国立成育医療研究センター」があります(東京都世田谷区)。
「相双ふくしま子供病院」プロジェクトの顧問を頼んでいる新生児医療の大家から、下記のようなメッセージをもらいました。
「時代の流れからは小児病院ではなく、胎児 新生児 子供 思春期 さらに障碍児の地域医療までカバーする成育医療の考え(今 小児科学会と医会が成育医療基本法成立の努力中です) が必要で、第三次医療が可能な総合医療施設とのリンクが長期的構想に不可欠です。
その意味で福島医大あるいはそれに匹敵する総合医療施設を構想に巻き込む必要があるでしょう。」
まさに「成育医療」の具現化を、相双地域で行おうというのです。
「相双ふくしま子供病院」は、「国立成育医療研究センター」のように大規模な病院ではありません。少数精鋭10人前後の医者が、夢を持って24×365の「最高の2次診療」を提供する病院です。
それでも「成育医療」の考え方を核に持っている同志なのです。もちろん、総合医療施設である福島県立医大とは密接に関わっていくことになります。
— 場所: 国立成育医療研究センター