事実上、勤務医の多くは労働基準法に当てはまらない勤務をしています。
病院は24時間医師を置かなければならないので、当直医が夜間残ります。日勤から連続して当直するのはまだ良いとして、多くの病院では当直明けもそのまま勤務で、つまり36時間以上連続して職場にいることになります。警察や消防の当直(夜勤)は「当直明け」の日が休みなのはもちろん、その翌日も休みのようです。ちなみに筆者が働いた米国の病院で「当直明け」は休みでした。 少なくとも「当直明け」の医師は休めるようにできないか?それには医師数を増やすしかありません。
日本の人口あたり医師数は先進国の中で最少レベル。ある意味、皆が「働き続ける」ことに慣れてしまっています。でも本来は、しっかり働き、普通に休む。そのメリハリが診療の質も向上させるはずです。図に示したように、仮に、昼2人必要な病院は、医師を2人でなく3人雇うことによって「当直明け」を休みにすることができます。次の日は休めると思えば、大変な当直(夜勤)でも集中して乗り切ることができます(これは模式図のため、実際の勤務表とは異なります)。「相双ふくしま子供病院」は、24時間x365日「最高の2次診療」提供を目指しますが、それはスタッフが馬車馬のように働くのでなく、適切に休みを取りながらメリハリをもって働くことで実現するのです。(河村真)
日本の人口あたり医師数は先進国の中で最少レベル。ある意味、皆が「働き続ける」ことに慣れてしまっています。でも本来は、しっかり働き、普通に休む。そのメリハリが診療の質も向上させるはずです。図に示したように、仮に、昼2人必要な病院は、医師を2人でなく3人雇うことによって「当直明け」を休みにすることができます。次の日は休めると思えば、大変な当直(夜勤)でも集中して乗り切ることができます(これは模式図のため、実際の勤務表とは異なります)。「相双ふくしま子供病院」は、24時間x365日「最高の2次診療」提供を目指しますが、それはスタッフが馬車馬のように働くのでなく、適切に休みを取りながらメリハリをもって働くことで実現するのです。(河村真)