現在展開中のクラウドファンディングreadyforにて私たちの病院建設のコンセプトを表す言葉を紹介した記事を掲載しました。

一部編集し、改めてこちらにも掲載します。

子どもの、子どもによる、子どものための

病院・・・・・とすら、よべない楽園

実は、このコンセプトワードが分かりにくいとご質問をいくつか受けております。
この言葉には代表の想いが詰まっていてなかなか他にいい言葉が思いつかず使っていますが、たしかにちょっと伝わりづらいかもしれませんね。

子どもの、子どもによる、子どものための

という言葉には、施設の設計、設備、医療、遊び場などなど全てにおいて「子どもの視点」を置くことを大切にしていきたい、という想いが込められています。

わたしたちは、子どもの意志を尊重し、子どものために必要なものはなにか、子どもが何を求めているかをきちんと吸い上げて形にしていける施設を目指しています。
そして、その一つの表現として、コンセプトイメージにもあるような病院らしくない施設を理想の形として目指しているのです。

・・・とすら、よべない楽園

という表現は、具体的には、わたしたちの目指す「病院の枠」にとらわれないカタチの施設を表しています。

病気のときもそうでないときも、

子どもたちが集う場にしたい

子ども達は(一部の慢性疾患児を除き)、「病気でないとき」の方が多いですよね。わたしたちの施設では、「丘」の上で元気な子ども達が遊び、病気やケガのときは「丘」に隠された「病院」で手当をし、長く入院している子も、少し元気なときは「丘」の上に出れば、元気な子ども達の輪に入れる。そんな自由な空間を作り出したいと考えています。

代表の河村がこの夢の子ども病院を構想した時、最初に思い浮かんだのは、映画で「パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー」でロビン・ウィリアムズが演じた事で知られるアメリカの医師、パッチ・アダムスの夢の病院、Gesundheit! Institute(ゲズントハイトは、ドイツ語でくしゃみの後にかける「お達者で」といったような意味とのこと)です。クラウンドクターとして活躍するパッチが20代で設立した愛とユーモアを基本に、医療を無料で提供できる施設でした。まさに病気の子もそうでない子も集える施設だったようです。無料の施設だったため、寄付を募るも当時(70年代)は理解を得られずほとんど拒否されたとありました。しかし、10年ほどの活動期間の間、スタッフのほとんどがやめる事なくこの施設で働いたいたのだそうです。
この、医療スタッフにとっても魅力的な施設もわたしたちの目指すところなのです。
代表も敬愛するパッチ・アダムスの信条はこちらのサイトでもご覧になれますので、ぜひ。(Neverまとめ【愛と笑いの伝道師】“ピエロ医師”パッチ・アダムス 名言集!

子どもたちにとって、医療を受けている状況はかなりストレスのたまる辛い状況なはずです。
実は、この記事を書かせていただいている財団メンバーの一人ムトウは、約2年前に乳がんを経験し現在も副作用の少ない薬を使っての治療を続けています。私のような大人ですら、すこし体調が楽になれば外に出たいし、人と会いたい、他の人と同じように社会に出て行きたいと、治療と自分の気持ちの間で鬱屈した思いを抱えたものでした。
ストレスコントロールのうまく出来ない子どもたちにとって、病気になったこと、ましてや入院を必要とするような状況にというのは、わたしたち大人が考えるよりずっと辛いものだと思うのです。
そんなとき、普段から遊んでいる遊び場に行くような普通の気持ちで病院にいけたら、病気になったときもみんなの近くにいられたら、ちょっと元気になって許可がおりたらすぐにみんなと遊べたら、しかもすぐ近くにお医者さんがいてくれる安心感があれば思い切って遊べるかも!、、、それはとても魅力的で心強い場所だとおもいませんか?

ここに、コンセプトイメージ図を再掲します。

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このイメージ図はあくまでコンセプトを表したものなので実際の建築とは異なるのですが、わたしたちの目指す施設をとてもよく表しています。

丘の上の子どもの遊び場になるエリアには、いわゆる遊具だけでなく、例えば木工工房のようなものづくりを経験できるスペースや、ちょっとした探検気分を味わえる古い建物などを移設した施設なども計画しています。そして、丘の下にある病院からはエレベーターなどで簡単に広場にあがってこられるようにしたいと思っています。
実は、ここには医療スタッフへの配慮も含まれています。子どもたち同様に、休み時間などには大人たちも広場にあがってきて自由に休み、子どもたちと遊ぶ事が出来ます。小児科を目指す人が子ども嫌いなはずもなく、このような施設は、彼らにとっても魅力的なものになることでしょう。

このような施設はほとんど例がなく、クリアしていかなければいけない条件が本当に多いのも確かです。実現のための調査・検討業務はとても重要な作業となります。
どうか、最初の一歩を踏み出すため皆様のご協力・ご支援をよろしくお願いいたします。

福島県相双地域に子供病院を!ご支援のお願い

そして、ご支援いただいている皆様には、ぜひお友達や周りの方々にこのプロジェクトをシェアしていただければ幸いです。

 

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