私は現時点で福島県の「中通り」で周産期医療に携わっていますが、先日、関東から相双地域への里帰り分娩希望の方が来ました。出産前後に上の子を見てくれる人がなく、実家への里帰りを希望されたのです。
1980年頃、福島県相双地域の新生児医療は黎明期にあり、日本で初めて出生体重500g未満の児を救った輝かしい歴史を持っています。当時は新聞記事にもなったそうです。
「相双ふくしま子供病院」計画の願いは、この地域で安心して、子供を産み育てられる環境を守ることです。
産婦人科医として多くの出産に関わる中で、妊娠中から産後のケアがとても大切であることを痛感します。
まずできることから。。
11/30オープン予定の南相馬市・子育て応援カフェ「37cafe@park」の場を借りて、年明けから子育て懇談会を定期的に行います。そして「子供病院」開設後は、病院内でも同じように活動していければ、と考えています。(河村真)
>「産後ケア、広がる支援の輪」from 朝日新聞デジタル
福島県相双(そうそう=相馬•双葉)地域の周産期•小児医療が、(特に震災後)非常に少ないマンパワーで維持されていることは当ページで紹介してきました。
「相双ふくしま子供病院」のページをご覧頂いている中には地元の人も多くいますが、福島県外の方もいます。
「地方の産婦人科医は今でも少ないのに、10年後は更に激減する」という予測を、日本産科婦人科学会が発表しました。諸外国と異なり、日本の医者がどこで働くかは、就職・開業先さえあれば自由に選択できるからです。
休日・夜間などに子どもの状態が急変した時、病院に受診すべきか迷った時など、全国共通の番号で相談することができます。
南相馬市立総合病院への小児科医緊急募集のために、まずは全力を尽くします。
「相双ふくしま子供病院」プロジェクトを始めたのは、相双地域の
NPO法人「みんな共和国」が南相馬市原町区に開く、子育て応援カフェ「37cafe@park」の工事現場にお邪魔しました。